コインケース(ホースマンジョー)
もともと僕はコインケースを使う習慣はなかった。
でも、ホースマンジョーでブーツ製作を検討していた時、とりあえずコインケースを作ってみて、革の経年変化を見てみて決めようと思ったのだった。
そしてホースマンジョーを訪問して、コインケースを作ってもらったのであるが、そこでいろいろとお話を伺ったり、展示してあるブーツを試着させていただいているうちに、僕はブーツを作ることを決意していたように思う。
それほどホースマンジョーのブーツは僕にとってかっこよかった。
で、今回はとりあえずコインケースである。
けっきょく僕は、なんだかんだで4個所有しているが、もちろん製作の時期はばらばらで、微妙に仕様が異なっている。
写真の右端のものがいちばん最初に作ったもので、反時計まわりの順に新しくなっていく。
最初に作ってもらったのは、クロムエクセルのクレマティスという、一見ブラックだがよく見ると濃いネイビーという色で、これは現在取扱いがないようである。
そして僕がこのカラーでコインケースを作ってもらったのも、このカラーでブーツをオーダーしようと考えていたからであるが、けっきょく違うカラーを選択したのだった。
クロムエクセル特有のしっとりした触感と、鈍い光沢、そして、使用していくうちに革本来の茶色がじんわり出てくるのもとても好きである。
そして僕は、このクレマティスのものばかり使っている。
この色がとても好きだからである。
正直僕は荷物をたくさん持ち歩くのがあまり好きではない。
だから、ほんとはコインケースも持ちたくはないのだが、これはいつもジーンズのポケットに入れている。
このコインケースを持っていること自体がなんかうれしいような気持になる。
これを、所有する喜びというのだろうか。大げさ。